協会創設の「園田・加納賞」は、今年度、9 回目を迎えます。また「明響賞」は今年度から公募を始めた新しい賞です。
「園田・加納賞」の今年度の選考対象は、昨年中(2024年1 月1 日~ 12月31日)に上演された演劇と、それに類する舞台作品で効果音等を使った音響プラン(デザイン)およびオペレートをおこなった舞台音響家です。
「明響賞」では、同じ期間中に上演された演劇ジャンル以外での音響プランやオペレートをおこなった音響家が対象になります。
どちらの賞に属するかは審査委員会で判断しますが、双方とも対象は協会員に限ります。
【選考方法】
選考は、外部の識者、協会員メンバー、劇場などから複数の候補者を挙げていただき、審査委員会が審査の上、決定しますが、自薦も可としています。自分の作品を、ぜひ高く評価してほしいという方は、以下6項目をご記入の上、郵便(〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1−29−22−205)、FAX.(03-6380-3102)、メール(jim-sec@ssa-j.or.jp)添付などの方法でお送り下さい。
なお、ゲネプロを含む上演期間中に鑑賞が可能な場合は、推薦書に明記し事務局へもその日時等をお伝え下さい。今年度の選考対象期間の締切りは12月末日ですが、年明けから次年度の選考対象期間が始まります。ぜひとも選考審査委員へ鑑賞の機会を与えて下さい。
よろしくお願いいたします。
1 .候補者(ご自分)氏名
2 .所属先、連絡先住所、携帯電話、メールアドレスなど
3 .作品名(演出家など)
4 .上演場所、上演期間
5 .推薦理由(ご自分または推薦者から、100字程度)
6 .推薦者名(所属先、連絡先住所、電話番号も)
締切りは2025年3月末日(必着)。4月に選考審査委員会が審査をおこない、6月の定時総会で発表し、顕彰をおこないます。
【園田・加納賞について】
当協会の前身の一つ「日本演劇音響効果家協会」(1976年設立。略称、効果家協)の初代理事長であった園田芳龍氏と初代監事であった加納米一氏の名を冠し、お二人の逝去後にご遺族から頂いた寄付金を基金とし、次世代の音響演出家を育てたいというお二人の遺志を受け継ぎ、発足したものです。
【園田・加納賞の歴史】
現在の形になってからは9年目ですが、その歴史は旧く、効果家協時代の1981年に「園田賞」としてスタート。第1回の受賞者は黒テントに所属していた矢吹誠さんで、1980年『西遊記』の楽器創作などで受賞されています。
その後「園田・加納基金奨励賞」と名前を変え、計5名の方を顕彰しました。
【園田・加納基金奨励賞 受賞者一覧】
1986年(昭和61年)富田 健治 氏(東京演劇音響研究所)
1989年(平成元年)小山田 昭 氏(音映)
1990年(平成2 年)高橋 巖 氏(オフィス新音)
1991年(平成3 年)藤平 美保子 氏(山北舞台音響)
1992年(平成4 年)岩田 直行 氏(劇団民藝)
「園田・加納賞」のこれまでの受賞者は、以下のとおりです。
【園田・加納賞 受賞者】
2017年(平成29年) 第1回受賞者:島 猛 氏(座・高円寺 音響監督)
2018年(平成30年) 第2回受賞者:坂口 野花 氏(東京演劇音響研究所)
2019年(令和元年) 第3回受賞者:長野 朋美 氏(オフィス新音)
2020年(令和 2年) コロナ禍のため次年度に実施
2021年(令和 3年) 第4回受賞者:吉川 安志 氏(人形劇団プーク)
第5回受賞者:井出 比呂之 氏(井出舞台音響)
2022年(令和 4年) 第6回受賞者:小幡 亨 氏(エディスグローヴ)
2023年(令和 5年) 第7回受賞者:尾林 真理 氏(good morning No5)
2024年(令和 6年) 第8回受賞者:清水 麻理子 氏(オフィス新音)
【明響賞について】
「日本演劇音響効果家協会」設立からの理事であり、「日本PA技術者協議会」(1977年設立)の理事長を長年勤めあげた八幡泰彦氏の逝去後、舞台音響界の向上発展のためにと、ご遺族から頂いた寄付金を基金として新設されました。
歴史ある「園田・加納賞」と新たに創設された「明響賞」にあなたの名前を刻むべく、ぜひ応募してみませんか?